いま持っている物をひとつ、机の上に出してください。なんでもかまいません。
出した人は「いくらなら手放してもいいか」を、こっそり書きます。それが正解です。
ほかの全員は、その額を当てにいきます。いちばん近かった人が「お見事」。
——では、いちばん高そうな物を身につけていそうな人。あなたが最初のお客様です。
毎ラウンド、1人がお客様(出品する人)、残り全員が査定士。お客様は左どなりへ交代します。
査定シートと鉛筆を全員に。カードは3束のまま中央へ(→裏面)。ベストは4〜5人。
4人以下は全員2回、5人以上は全員1回ずつお客様をやったら閉店。チェックがいちばん多い人が優勝です。
1ゲーム、1人1枚。ラウンドごとに次の行へ金額を書き、結果をチェックで記録。チェック=得点です。
「プライスレス」は受付不可。査定額は0円以上の整数(円)で。
買取依頼カードを1枚めくります(本日の強化買取品目)。お客様はそれに合う私物をひとつ、卓の中央へ。立派でもチンケでもOK。手元になければ、写真でも、話だけでもOK(みんなが同じ物を思い浮かべられるなら)。出したくない物は、出さなくてOKです。
その品の話をします。いつ、どうやって手に入れたか。どんな時間を一緒に過ごしてきたか。査定士は遠慮なく質問を。話し終えたら、こう締めます。
お客様は納得価格——その額なら本当に手放してもいい、本音の額——を納得価格シートの桁マスに書き、ホルダーに差し込みます(盛った話には、盛った値段を)。
査定士は、自分のシートの次の行に査定額を書いて伏せます。当てるのは相場ではありません。エピソード込みで、お客様が「手放せる」と思っている額。相場とかけ離れていても、何も不思議はありません。
お客様の左どなりから時計回りに、自分の額を指さして宣言(テンポ重視なら「せーの」の同時オープンでもOK)。
お客様は納得価格を、一の位から1マスずつ。桁が上がるほど、卓はざわつきます。
判定はお客様が仕切ります。「いちばん近いのは——あなた、お見事!」
| いちばん近い | お見事! 金額の横に✓(=1点) |
|---|---|
| ぴったり一致 | 「ピタリ買取!」全員で拍手。✓✓(=2点) |
| いちばん遠い | 「はい、シブチン〜」渋マスに✓(得点には響きません) |
お客様はどうしてその額なのかをひとことで締めて、次のご来店へ。
つづきは裏面へ(閉店・細かいこと)。
4人以下の卓は全員2回、5人以上の卓は全員1回ずつ出品したら、本日は閉店です。最後のお客様は大トリ——赤の束から引いて、本日いちばんの話をどうぞ。
まず「本日のシブチン王」(渋チェックがいちばん多い人)に、あたたかい拍手を。そしてチェックの合計がいちばん多い人が、本日の名査定士です。同じなら、そろって名査定士。
——もっと買い取りたければ、もう1周どうぞ。
使い方はかんたん——最初の2品は青、あいだは黄、最後の1品(大トリ)は赤の束から引きます。買取は、だんだん深くなっていきます。はじめての卓は、ぜんぶ青でもOK。
出せる物がないカードは、箱に戻して次を引いてください。カードを無視して自由出品でもOK。カードはお客様を困らせるためではなく、助けるための品目リストです。
査定士が見るのは、相場ではありません。品物と一緒に語られたエピソードです。同じ腕時計でも、「初任給で買った」なら値は跳ね、「もらい物で、正直サイズが合わない」なら底が抜ける。相場とかけ離れていても、何も不思議はない——パーソナルな体験で、物の価値は変わるのです。話を聞いて、その人の「手放せる値段」を見積もる。それが当センターの査定術です。