コア転換の決定 — 「納得価格とのすり合わせ」を本質にする(2026-08-12)
企画者決定:買取テーマを明示化し、「私物を語る → 納得価格とのすり合わせ」をゲームの本質に変える。2位勝ちメカニクスは本作から外し、別のゲームで再利用する。
ルール再検討 の案B(テーマ全振り)採用にあたる。本ドキュメントはこの転換で「何が出て行き、何が残り、何が新たに決まり、何が未決か」の台帳。
1. 箱から出て行くもの(別ゲームの種として保管)
| 要素 | 行き先 |
|---|---|
| 2位勝ち(セカンドプライス) | 別ゲームで再利用。「1位は高値掴み」の物語・突出抑制・談合問題への知見ごとセットで保管 |
| 相場の底/単調インフレ | 同上。「相場は下がれない」という一行の発明は強いので、2位勝ちとセットの競りゲームとして再起可能(その際はOpusの「底×10」知見を持っていく) |
| 高値掴み | 概念ごと退場(最高額へのペナルティは、新コアでは「最遠=シブチン」が自動的に代替する) |
| ガチ査定モード | 不要になり消滅(3人が基本ルールで成立するため。後述) |
| ズバリ査定モード | 本体に昇格して消滅(モードとしては消える) |
保管場所:この決定ログと レビュー全文。2位勝ちゲームを起こすときは、同額連帯・底×10・シブチン借金方式・「クロージングセール2点」まで含めて再利用できる。
2. 残るもの(商品の顔はすべて維持)
- 世界観:買取センター、お客様と査定士、口上、買取宣言の台詞回し
- 私物がコンポーネント(現地調達・無限供給)
- 小切手に書く・署名する・ぺりっと切る・宣言して表にする所作
- シブチン(チップ・語感・手渡しの笑い)
- わかってくれたで賞(納得価格の小切手の記念贈呈)
- SNSフォーマット「〇〇円で買います。あなたの△△。」
- ハンカチオープン、目利き読み、同時オープン、自腹買取(自腹買取の流通版掲載可否はP2のまま未決)
3. 新コア(v27 に実装)
1. 出品する人が私物をひとつ持ち込み、話をする(査定士は質問)
2. 出品する人は納得価格を、査定士は本気の査定額を、こっそり書く
3. 査定士が宣言しながらオープン(「私、そのお品物、3万5千円で…」)
4. 出品する人が納得価格をオープン ←最大の山が毎ラウンド標準で来る
5. 判定:納得価格にいちばん近い人が「お見事」(1点)
・ぴったり一致なら さらに+1点
・「わかってくれたで賞」=納得価格の小切手をお見事の人へ記念贈呈(点には数えない)
・いちばん遠い人は「はい、シブチン〜」チップ1枚
・出品する人が「どうしてその額なのか」をひとこと → 品物を返して交代
判定まわりの新裁定(v27で確定させたもの)
| 論点 | 裁定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 上下等距離(納得3万に2万と4万) | 両方お見事(両方1点)。賞の小切手は、出品する人が「よりわかってる」と思った方へ | 同順位・連帯方式(レビュー1-1)と整合。賞の行き先を出品者が選ぶ=人間関係が乗る一瞬が増える |
| 査定士同士の同額 | 同順位として扱う(等距離と同じ処理) | 同上 |
| 最遠が同額 | 全員シブチン | 現行踏襲 |
| シブチン精算 | 2枚で表の小切手1枚(自分で選ぶ)を捨てる。表がなければ持ち越し、次に点を取った瞬間に精算(借金方式) | Opus 2-2(表0枚の人に無害だった穴)を塞ぐ |
| 閉店タイブレーク | 表の枚数 → 同点なら「わかってくれたで賞」の記念小切手が多い方 → なお同点なら勝ちを分け合う | 全員0点でも決着可能(レビューの「0枚同士」問題を解決)。賞に「点にならないが最後に効く」という正しい重みがつく |
| 荒らし(1兆と書く等) | ルール不要。最遠=シブチンが自動的に罰する | 新コアの隠れた利点。旧コアで必要だった抑止ルールが全部不要になる |
| ふざけた納得価格(出品者が1兆と書く) | ルール上は自由。ただし賞の小切手=自分の本音として相手に渡る構造が自然に抑止する。細かいことに「納得価格は、本当に手放してもいい本音の額。ここで嘘をつくと、このゲームは全部つまらなくなります」を1行 | システムでなく規範で守る(このゲームの心臓なので明文化する価値がある) |
転換で自動的に解決した問題
- B-1構造衝突(床×近さ判定):床がないので原理的に消滅
- インフレが億に届かない(Opusの最重要指摘):インフレ自体を廃止したので消滅
- 3人問題:査定士2人でも「最接近争い」は成立する。3人が基本ルールでそのまま遊べる(ガチ査定モード不要)。※3人ではシブチンなし(査定士2人だと最遠=毎回どちらか、が重すぎるため)
- 桁の記入・比較負荷:実額なので万単位に収まる。10歳・酔った卓・20分表記の現実味が全部改善
- 説明書の過積載:8ルールセット→ 基本+選択ルールのみ
4. 未決事項(次に決める)
- タイトルとメインコピー:「億」が本体から消えたため「私物を、億で買うゲーム」は使えない。v27には仮コピー「私物を、本気で査定されるゲーム」を置いた。候補:「あなたのソレ、いくらか当てます」「本音の値段、見抜けますか」。『青天井買取センター』のタイトル自体は「査定額に上限なし(いくらで買うかは自由)」の読み替えで維持可能だが、要判断。ロゴブリーフへの影響あり
- 2人プレイの再訪:2位勝ちが消えたことで、方針書の元の下限「2人」に戻れる可能性が開けた(例:交互に出品し、査定士1人の「納得価格との差」を累計して小さい方が勝ち)。テーマ的にはカップル・親子2人と最高に相性がいい。テストで検証する価値あり
- 自腹買取の流通版掲載(P2のまま)
- 買取依頼カード(お題カード)の採否:新コアでも価値はそのまま(むしろ「話が本体」になったぶん、話の起点を配るカードの価値は上がった)
- 対象年齢の引き下げ(桁負荷が消えたので8才〜も視野。ST・販路の判断と連動)
- 消耗品仕様(毎ラウンドの記入者が査定士+出品者に戻るため、消費は v25 比 +1枚/R)
5. テストプレイの焦点(v27)
- 納得価格オープンが毎ラウンド沸き続けるか(10ラウンドで単調化しないか)——この転換の生命線
- 「最接近争い」が緊張の供給源として足りているか(方針書10)
- 3人卓(シブチンなし)の成立
- ぴったり一致の発生頻度(+1点の重みの妥当性)
- 出品者が賞の行き先を選ぶ場面(等距離時)の空気
- 実測時間(20分表記の妥当性)
- 記録用紙の「成立額」列は「納得価格/お見事額」の2列に改修が必要